12月4日(木)
橋本さんからのリコメン@apres-midi.biz |
V.A. / MUSICAANOSSA 3 SIENNA JAZZ LOUNGE ディスクガイド「ムジカノッサ・ジャズ・ラウンジ」 橋本徹 (SUBURBIA/アプレミディ) 推薦 中村智昭の選曲について書くのは難しい。実は簡単なのだが、正直に書いて仲間褒めをしているのではと思われたりするのが心外だ。だからクールに(できるだけ冷淡に)書く。 ムジカノッサ・コンピ第3弾は、アプレミディ・セレソンでは好評を博す先の2タイトル(すでに300枚以上売れているのです)より、僕にはパート・ラ・バーベラ“LITTLE LADY”の存在によって、はるかに価値の高い一枚だ(つまり僕の持っていない良い曲が入っていたということ)。このシリーズのライナーの鼎談には、その必要性を理解しながらも、世代が違うこともあってか、少なからず内容に違和感を覚える部分があるが、中村がそこで「モーダル感とフレイジング、そして曲が持つ世界観がユセフ・ラティーフによる“スパルタカスー愛のテーマ”とほぼ同調する」と発言しているのには賛同してもいいし、この曲がこの位置にあることで、全体の選曲が(僕には)俄然フレッシュに響く。 中盤までワルツで押す構成も鮮やか、と書くと、相変わらずアイディアの多くをサバービアに負っていると感じるマニアもいるだろうが、今回も音楽への情熱が込められた、ひどく生真面目で丁寧な制作姿勢は揺るぎない。個人的にはよりディープなセレクションも期待するが(野暮ですね)、このメロディアスなテイストでクオリティーをキープして、ひたすら作り続けてほしいとも思う。こんなCDが50枚ぐらいあれば、「usen for Cafe Apres-midi」の選曲はどんなに助かるだろう。そう、耳にスムーズでしなやかなドラマを描くこのコレクションは、今後IDEEやTOMORROWLANDやAfternoon Teaといった様々なブランドが発信するライフスタイリング・ミュージックの良きモデルとなるに違いない。 カーメン・ランディー、スタンリー・カウエル、マティアス・フォクト、クープ、クラーク=ボラン・セクステット、ディー・ディー・ブリッジウォーター、ファラオ・サンダース……僕自身の思いは単行本「Jazz Supreme」に記したので、そちらを読んでもらえたら嬉しいが、ジャケットの絵のモティーフとしても抜擢されたカーメン絡みの3曲は、特に強調すべきポイントだろう。彼女のファースト・アルバム『GOOD MORNING KISS』は、リアルタイム世代の僕にとっても80年代ジャズ・ヴォーカル屈指のフェイヴァリット盤で、全米ジャズ・チャートをかなり上がったと記憶しているが、当時は日本盤がリリースされなかった。ラヴェルが原曲となる日本では発売不可能な“THE LAMP IS LOW”が含まれているから、というのが理由だったはずだが、僕も大好きなその曲のとっておきの名演がここに収められているのは何より快挙。クラシック曲がジャズ・スタンダード化した最も魅惑的な例のひとつだから、“スパルタカスージムノペディ”のラインに最大限のシンパシーを表現する“僕たちのジャズ・ラウンジ”のロマンティシズムに相応しい。そしてこのコンピレイションの口火を切る、比類なきベース・ラインが導く躍動感あふれるクラブ・ジャズ・クラシック、クープもカヴァーした“NEVER GONNA LET YOU GO”と華やかで伸びやかな決定的フロア・キラー“TIME IS LOVE”のワルツ・グルーヴの連なりも、やはり最高だ。ちなみに僕は、まもなく到着の『JAZZ SUPREME ~ FENDER RHODES PRAYER』に、彼女の作品中でも群を抜いてスピリチュアル&メディテイティヴな、現在のプロダクション名の由来ともなっている“AFRASIA”を、最新作から選んでいる。 前述のパート・ラ・バーベラ以降のエンディングへの流れは、美しいピアノ曲が中心。シンディー・ローパー“TIME AFTER TIME”のカヴァーが収録されていることに首を傾げる硬派なリスナーには、マイルス・デイヴィスもこの曲を好んで吹奏していたことを付け加えよう。ほぼ全曲となるライセンス音源をこれだけ取り揃える労をいとわなかったA&Rディレクター氏にも頭が下がる。そろそろアプレミディもこうした作業を自ら担って、レーベルを立ち上げるべきなのかもしれない。 話が長くなってしまったが、熱い想いがこもったディスクガイド「ムジカノッサ・ジャズ・ラウンジ」の文章を読みながら聴けば、CDからも本からも、中村智昭という人間らしい人間像が伝わって、より感じ入ることも多いはず(あるいは何か一杯飲みたくなってしまうはず)。自分のセンスに全力を尽くすこと、誠実であろうとする気持ちと、10パーセントの野心。CDにも本にも、そんな人間らしさ(決してディレンマではない)が生々しく正直に刻まれている。彼はコルトレーンやドルフィーのように聖者になろうとする必要はない。これからも日々を生きていくのだから。音楽のある場所で。 |
12月5日(金)
カフェ・アプレミディ9周年記念パーティー! |
告知などに多少の不安はあったものの、常連さんを中心に入りもまずまずで、楽しい宴となりました。 いよいよ10周年目指してがんばります! |
12月6日(土)
USENミーティング&サンバノヴァ |
アニヴァーサリーの片付けを終え、ようやく帰宅するもすぐにusenチャンネル『D/H3 usen for Cafe Apres-midi』の恒例ミーティングへ。 ほぼ不眠ながら、濃い内容に脳みそは覚醒しっぱなしでした。 一度帰宅してレコードを拾って、青山CAYでのサンバノヴァへ。プレイはケイタくん(KTa★brasil)を受けての21:40から。パーティー・モードでなんとかピークをつくれてひと安心。 主催のNRT成田さんからは「いや〜、中村くん、絶対外さないよね(笑)」とのお言葉をいただきました。いやいや、もちろん、外すことも多々ありますですよ(笑)。 |
12月7日(日)
ベランダにて |
今年もブルーベリーが鮮やかに紅葉を。
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12月8日(月)
USENの2008年ベスト選曲 |
ストイックだった昨年の選曲を踏まえて、自分的に考えるカフェ・アプレミディの真ん中をもう一度再確認するようなチョイスに。 前半はスティヴィー・ワンダーの名唱でしられる“Golden Lady”からジャズ/ロック/ポップスへ。後半は最高にフレッシュに鳴るニルヴァーナのカヴァー、ナイトメアーズ・オン・ワックスにアルファといったベテランUKクラブ勢の新録、そして泣きのフィメイル・ヴォーカル物からブラジルなエンディング。 幅広いジャンルと時代をまたぐ展開こそが肝です。 今回もジャスト60分に! Best Selection 2008 for Cafe Apres-midi ・Golden Lady / Frank McComb ・Lets Live Forever, Love / Roman Andren ・Sienna : Welcome My Darling / Stanley Cowell・Frederick Waits・Buster Williams ・Seagulls In The Sky / Dr.Echo-Logic ・The Dark Pages Of September Lead To The New Leaves Of Spring / Paul Weller ・World Of Make Believe / Stylus ・Digging The Fault Line / Brent Cash ・Love You Straight (Astral Version) / Pop Levi ・Lithium / Tp 4 featuring Maria Portugal ・Hey Ego! / Nightmares On Wax ・Given Time / Alpha ・I Can't Make You Love Me / Barbara Morrison ・Eternal Youth / Toninho Horta ・Meu Amigo Tom Jobim / Naruyoshi Kikuchi y Pepe Tormento Azucarar usenチャンネル『D/H3 usen for Cafe Apres-midi』での放送は、クリスマス明けの2008年12月26日から新年1月11日の連日20:00-21:00となっています。お楽しみに! |
12月9日(火)ルーティン告知
2008年ラスト・ルーティン! |
12/20 Sat. ROUTINE JAZZ [DJ's]小林 径 (Routine Jazz)・大橋 直樹・楠本 伸哉・中村 智昭(MUSICAANOSSA)・Routine Jazz Crew [at] 渋谷 オルガンバー [info]03.5489.5460 |